マグ
真澄は近くにあった丸太のベンチに腰掛けて、リュックを下ろしプラスティックボトルを取り出した。


そして中の液体を一口飲んで、突っ立ている私に差し出した。


私はボトルを咄嗟に受け取ったが、口を付けるのをためらった。


男の人が口を付けたものに、口に付けるといったことをしたことがなかったからだ。



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