私は普通の恋がしたいだけ
ずいぶん長い間ハグをしていた

龍治さんの電話がなって離れた

時計を見ると昼の3時だ

どんだけねてたんだろう

て言うか学校!!

まぁ、いっか学校に私が居ても居なくても何も変わらない

足に巻いていた、ナイフをはずす

脱衣場で、服を脱いで傷がないか確認する

痛みを感じにくく、多少の傷が自分ではわからない

所々、赤黒い内出血があるが、大丈夫だろう

服を着て、脱衣場を出ると

龍治さんがベットに座って待っていた

「お仕事は?」

さっきの電話はきっと仕事のことだ

「大丈夫」

「そう、」

「お腹、空かない?」

私は結構空腹なんだけど

「空いた」

「下、行く?」

下にいけば、きっと組員とかがたくさんいる

龍治さんには慣れない場所だし、あんまり余計なことで変にストレスを与えたくない

「うん」



下に降りると、昨日のことなどなかったかのように、元通りになっていた

台所に行って上田さんにご飯をお願いする

広間に行くと、運良く誰もいなかった

しばらくすると、ご飯が運ばれてきた

上田さんを龍治さんに紹介した

ご飯を食べながら、龍治さんは健さんとか、組長さんが無事で特に大きな被害があったわけじゃないと教えてくれた

一安心だ

それにしても、龍治さんは良く食べる

アニメみたいな山盛りご飯を3杯も食べた

「龍治さん、今度のお休みデートしませんか?」

何となく、そう口にしていた

「いいぞ、どこに行く?」

「龍治さんがいるなら、どこでもいいです」

別に、どこでもよかった

龍治さんが隣にいて、一緒にお話して、笑えるなら

「俺の家に来るか?」

「本家ですか?」

「ううん、マンション」

本家とは別に借りてる場所らしい

「それは、そういうお誘いですか?」

男性が自分の家に女性を招くのはそういうことだろう

私もバカじゃない

「ンフフ、そうだったらどうする?」

不適な笑みを浮かべる龍治さん

「うーん、雰囲気じゃないですか?」

良くわからず、濁す

別に龍治さんに抱かれるのは嫌じゃない

でも、良くわからない

エッチなんてしたことないし、キスもしたことない

「じゃあ、俺のマンションな」

そう言って、頭を撫でてきた

そのあと、また電話がかかってきて

龍治さんはお仕事に行った








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