愛しのディアンヌ
 母を亡くしてから、ずっと俺は孤独だった。こんなふうに夢中になる相手が現れるなんて思ってもみなかった……。

 こみあげてくるものを胸に閉じ込めようとしても目尻が下ってしまう。

 おやすみ。ディアンヌ。

 そっと囁いてから目を瞑ったのだ。
















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