"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
愛しいオセオンが恭平に見えてしまうほど、いつの間にか心が恭平に支配されている。

真琴は溢れ出る感情を抑えきれず、ゲームを閉じ、恭平に電話をかけた。

「もしもし」

声を聴いただけで胸が熱くなる。

「あ、あの……今自宅ですか?」

「ああ」

「送ってくださり、ありがとうございました。それから、酔っ払ってしまって……」

「もう気にするな。俺は嬉しかったんだから」

「私……」

「ん?」

「……」

「真琴?」

「……」

「どうかしたのか?」

「ごめんなさい」

「何故謝る?」

そうだ。何故謝っているのだろう……

「まさか、恋人解消なんてことはないよな?」

「違います!そうじゃないんです!そうじゃ……恭平さん、笑わないでくださいね。私、今、自分の気持ちをコントロールできません。恭平さんと別れてから、どうしちゃったんだろうっていうくらい心が変になってしまって、気がついたら電話してました」

「さては、俺に惚れたか?」

「え?」

「今、俺に会いたいか?」

「会いたい?」

会いたい……そう、会いたい。心はそう叫んでいたのだ。

「会いたい、会いたいです」

「待ってろすぐ行く」

「せっかく帰り着いたのに」

「惚れた女に会いたいと言われたんだ。今の俺にとって最優先事項に決まっているだろう」

「で、でも、私、すっぴんだし、部屋着だし」

「そのままでいろ。化粧もするな、着替えるな」

「え……」

「わかったな?」

「はい……」
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