"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
昼休みになり、皆がそれぞれに席を立つ中、真琴はお腹も空かず、しばらく席でぼーっとしていた。いつもならカフェに行くのだが、コーヒーを飲むのには抵抗があった。
とりあえず、何か口に入れようと、社員食堂へ向かう。
エレベータの扉が開き、社食から漂ってくるいつもは歓迎する美味しそうな匂いが、この時は吐き気を催すほど辛いものだった。
慌てて踵を返し、別の階にある休憩室に駆け込んだ。
ここには自動販売機が置かれており、中にある飲み物は全て無料だ。飲料業界ならではの福利厚生ではないだろうか。
もしかしたらお弁当を広げている人がいるかもしれないと思ったが、今日は読書をしたり、スマホをいじったりと、休憩している人がちらほらといる程度だった。
辛い匂いもなく、ここならゆっくり過ごせそうだ。真琴は紙パックのオレンジジュースを手に、奥のテーブル席に腰掛けた。
しばらくすると、数名の男性社員が会話をしながら入ってきた。ソファー席にドスッと腰掛け、何か重いものから解放されたかのような伸びをした。
「終わった終わったぁ」
「ああ、マジで緊張したわ」
「今日の対応、専務でホント助かった」
「あの人、流石としか言いようがないな」
「ああ」
「専務がいなかったらどうなってたんだ」
「通訳なしで交渉するのが専務のスタンスだとは聞いていたが、あれは納得だ。あの人、いったい何ヶ国語操るんだよ」
「それな」
「しかし、専務と初めて一緒に仕事をしたが、凄いとしか言葉がでないわ。語彙力なくてすまん」
「右に同じ」
とりあえず、何か口に入れようと、社員食堂へ向かう。
エレベータの扉が開き、社食から漂ってくるいつもは歓迎する美味しそうな匂いが、この時は吐き気を催すほど辛いものだった。
慌てて踵を返し、別の階にある休憩室に駆け込んだ。
ここには自動販売機が置かれており、中にある飲み物は全て無料だ。飲料業界ならではの福利厚生ではないだろうか。
もしかしたらお弁当を広げている人がいるかもしれないと思ったが、今日は読書をしたり、スマホをいじったりと、休憩している人がちらほらといる程度だった。
辛い匂いもなく、ここならゆっくり過ごせそうだ。真琴は紙パックのオレンジジュースを手に、奥のテーブル席に腰掛けた。
しばらくすると、数名の男性社員が会話をしながら入ってきた。ソファー席にドスッと腰掛け、何か重いものから解放されたかのような伸びをした。
「終わった終わったぁ」
「ああ、マジで緊張したわ」
「今日の対応、専務でホント助かった」
「あの人、流石としか言いようがないな」
「ああ」
「専務がいなかったらどうなってたんだ」
「通訳なしで交渉するのが専務のスタンスだとは聞いていたが、あれは納得だ。あの人、いったい何ヶ国語操るんだよ」
「それな」
「しかし、専務と初めて一緒に仕事をしたが、凄いとしか言葉がでないわ。語彙力なくてすまん」
「右に同じ」