"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
心踊る時間はあっという間に過ぎ去り、
『俺と過ごしたこの時間を一生忘れるな。一緒に帰ってはやれないが、気をつけて帰れよ。じゃあな』
別れの言葉と一輪の薔薇を残し、オセオンの姿はスクリーンから静かに消えていった。

余韻に浸る間も無く会場を出るようスタッフに促される。
この場から出なくてはいけないのに空虚感に襲われ、椅子から立ち上がることができない。しかし、これから、真琴には最悪の現実が待っている。大切なオセオンを迎えにいかなければならない任務が残っているのだ。琥珀色の冷たい瞳がちらつく。
指定された21時まであと20分だ。とりあえず会場を出て、フロアーに置かれているソファーに腰を下ろした。

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