"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
「はい」慌てて意識を取り戻す。
彼の身体を支えながら立たせ「あそこです」と店を指差し、ゆっくりと歩く。
それにしても背が高い。高いけれど華奢なのか、支えていても全く重たいとは感じなかった。
店のドアをガラガラと開けながら「ただいま」と声をかけるも、開店の準備をしているはずの直子の姿は見当たらない。
支えていた彼の身体をテーブル席の椅子に預ける。
呼吸は落ち着いてきたとはいえ、顔色は良くない。真琴はまた背中をさする。
「ありがとう」
この人の声って、なんだか胸が温かくなる。また気を取られた。
真琴はハッとし、水を持ってくると告げ、店のカウンターへと回った。
棚からグラスを取り出し、グラスに水を注ぐ。
彼の元へ戻り「どうぞ」そっとグラスを目の前に置くと「ありがとう」とグラスを持ち、口へ運んだ。
その所作には厳しく育てられた真琴自身と重なるものがある。
彼の心地よい声と、美しい所作に意識を持っていかれ、店内が微妙な沈黙に包まれた。
彼の身体を支えながら立たせ「あそこです」と店を指差し、ゆっくりと歩く。
それにしても背が高い。高いけれど華奢なのか、支えていても全く重たいとは感じなかった。
店のドアをガラガラと開けながら「ただいま」と声をかけるも、開店の準備をしているはずの直子の姿は見当たらない。
支えていた彼の身体をテーブル席の椅子に預ける。
呼吸は落ち着いてきたとはいえ、顔色は良くない。真琴はまた背中をさする。
「ありがとう」
この人の声って、なんだか胸が温かくなる。また気を取られた。
真琴はハッとし、水を持ってくると告げ、店のカウンターへと回った。
棚からグラスを取り出し、グラスに水を注ぐ。
彼の元へ戻り「どうぞ」そっとグラスを目の前に置くと「ありがとう」とグラスを持ち、口へ運んだ。
その所作には厳しく育てられた真琴自身と重なるものがある。
彼の心地よい声と、美しい所作に意識を持っていかれ、店内が微妙な沈黙に包まれた。