"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
「いやだわ真琴!お母さん聞いてないわ!突然びっくりするじゃない!」
その沈黙を破ったのは直子の悲鳴にも似た声だった。
「びっくりしたのはこっちだよ!」
「だってぇ…」
2階の居室から降りてきた直子が、彼の顔を覗き込むように近づく。
「真琴、このハンサム君はどなた?顔色が悪いようだけど、喧嘩でもしたの?」
「はい?なんでそうなるの」
ハンサム……直子に言われ彼の顔を見やると、黒縁メガネに隠された顔は、全てのパーツが整っていて、直子の言うハンサムに集約されていた。塩顔イケメンといったところだろうか。本人も自覚しているのか否定しない。
「大丈夫?この子気が強いから」
「だから、話が飛躍しすぎなの!」
妙な方向にズレた母娘の会話に「プッ」と彼が吹き出す。
慌てて「すみません」と俯いた表情にはだいぶ血色が戻っているようだった。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう。あのぉ、僕、娘さんと喧嘩したわけではありません。具合が悪くなってしゃがみ込んでいたところを助けてもらったんです」
「あらまぁ、そうだったの?だったら早く言ってちょうだいよ、真琴」
「え?勝手に勘違いしてたのお母さんでしょ」
「だってぇ、真琴が男の子連れてきたの初めてじゃない!男の子っていうか、お友達も連れてきたことないでしょう、だからお母さんびっくりしちゃったのよ」
その沈黙を破ったのは直子の悲鳴にも似た声だった。
「びっくりしたのはこっちだよ!」
「だってぇ…」
2階の居室から降りてきた直子が、彼の顔を覗き込むように近づく。
「真琴、このハンサム君はどなた?顔色が悪いようだけど、喧嘩でもしたの?」
「はい?なんでそうなるの」
ハンサム……直子に言われ彼の顔を見やると、黒縁メガネに隠された顔は、全てのパーツが整っていて、直子の言うハンサムに集約されていた。塩顔イケメンといったところだろうか。本人も自覚しているのか否定しない。
「大丈夫?この子気が強いから」
「だから、話が飛躍しすぎなの!」
妙な方向にズレた母娘の会話に「プッ」と彼が吹き出す。
慌てて「すみません」と俯いた表情にはだいぶ血色が戻っているようだった。
「大丈夫ですか?」
「うん、ありがとう。あのぉ、僕、娘さんと喧嘩したわけではありません。具合が悪くなってしゃがみ込んでいたところを助けてもらったんです」
「あらまぁ、そうだったの?だったら早く言ってちょうだいよ、真琴」
「え?勝手に勘違いしてたのお母さんでしょ」
「だってぇ、真琴が男の子連れてきたの初めてじゃない!男の子っていうか、お友達も連れてきたことないでしょう、だからお母さんびっくりしちゃったのよ」