"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
バーという場所にもよるのか、圧倒的なオーラは強みを増しているようだ。
彼がグラスをテーブルに置き、おもむろに立ち上がった。真琴を正面に襟を正す。
真琴は視線を逸らさずそのまま歩みを進め、彼の目の前に立った。優に180センチを超えているであろう長身の彼は、真琴を見下ろしている。
「ようこそ」
艶のある色っぽい唇が弧を描く。彼の目に冷たさは窺えない。先ほどの男性と同一人物なのかと疑ってしまう。けれど、今の真琴にそんなことは関係ない。
「返してください」最低限の言葉で琥珀色の瞳に訴えた。
「まぁ、とりあえず座ろうか」
軽く返され、腰掛けるよう視線で促されたが、座る謂れもないので立ったままもう一度「返してください」と訴えた。
「頑固な女性だ」
ふうっと溜息をつくその姿が色っぽく、危うく見惚れてしまいそうになる。
彼は真琴の横へ回り込み「失礼」と腰に手を添えた。一瞬ドキッとしたが、なんとか平静を保つ。すぐに平静を保てたのは、彼の振る舞いに、下心やいやらしさといったものを全く感じなかったからなのかもしれない。
彼がグラスをテーブルに置き、おもむろに立ち上がった。真琴を正面に襟を正す。
真琴は視線を逸らさずそのまま歩みを進め、彼の目の前に立った。優に180センチを超えているであろう長身の彼は、真琴を見下ろしている。
「ようこそ」
艶のある色っぽい唇が弧を描く。彼の目に冷たさは窺えない。先ほどの男性と同一人物なのかと疑ってしまう。けれど、今の真琴にそんなことは関係ない。
「返してください」最低限の言葉で琥珀色の瞳に訴えた。
「まぁ、とりあえず座ろうか」
軽く返され、腰掛けるよう視線で促されたが、座る謂れもないので立ったままもう一度「返してください」と訴えた。
「頑固な女性だ」
ふうっと溜息をつくその姿が色っぽく、危うく見惚れてしまいそうになる。
彼は真琴の横へ回り込み「失礼」と腰に手を添えた。一瞬ドキッとしたが、なんとか平静を保つ。すぐに平静を保てたのは、彼の振る舞いに、下心やいやらしさといったものを全く感じなかったからなのかもしれない。