"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
「今夜、時間あるか?」
「はい」
「じゃあ、俺に付き合ってくれ」
真琴にも確認したいことがまだふたつ残っている。躊躇うことなく「かしこまりました」と返事をした。
「落ち合う場所は君にメールで知らせたいのだが、連絡先を教えてくれるか?」
「はい」
「これに君の番号を打ち込んでくれ」
真琴の前に差し出されたスマホを受け取り、番号を入力した。
「ありがとう。今、この番号に発信した。着信履歴が残っているはずだ。後で連絡する。気をつけて戻れよ」
真琴は一礼し、店員に美味しかったと告げてから店を出た。
どうしたのだろう、あんなにも関わることを拒否し続けていたのに、今はもう少し話していたいとさえ思える。今夜付き合ってくれと言われた時、胸が躍った。生身の人間にこんな感情を抱いたのは初めてだ。
それに……彼はオセオンのことを知っていた。知っているだけではなく、人として扱っているようだった。
オセオンを壊してしまった、ではなく、傷つけてしまったと言ったのだ。その前にも、コイツと一緒に待っている。コイツのどこに惚れたんだ?そう言っていた。まるでオセオンという人がそこに存在しているかのように。
《高御堂恭平》彼を知りたい
真琴は、自分の中に築き上げてしまった強固な壁が、ぐらぐらと大きく揺れ動くのを感じていた。
「はい」
「じゃあ、俺に付き合ってくれ」
真琴にも確認したいことがまだふたつ残っている。躊躇うことなく「かしこまりました」と返事をした。
「落ち合う場所は君にメールで知らせたいのだが、連絡先を教えてくれるか?」
「はい」
「これに君の番号を打ち込んでくれ」
真琴の前に差し出されたスマホを受け取り、番号を入力した。
「ありがとう。今、この番号に発信した。着信履歴が残っているはずだ。後で連絡する。気をつけて戻れよ」
真琴は一礼し、店員に美味しかったと告げてから店を出た。
どうしたのだろう、あんなにも関わることを拒否し続けていたのに、今はもう少し話していたいとさえ思える。今夜付き合ってくれと言われた時、胸が躍った。生身の人間にこんな感情を抱いたのは初めてだ。
それに……彼はオセオンのことを知っていた。知っているだけではなく、人として扱っているようだった。
オセオンを壊してしまった、ではなく、傷つけてしまったと言ったのだ。その前にも、コイツと一緒に待っている。コイツのどこに惚れたんだ?そう言っていた。まるでオセオンという人がそこに存在しているかのように。
《高御堂恭平》彼を知りたい
真琴は、自分の中に築き上げてしまった強固な壁が、ぐらぐらと大きく揺れ動くのを感じていた。