"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
恭平はスタスタと浴室へ向かって行った。

呆気に取られている真琴に、洸平が穏やかに声をかける。

「真琴さん、びっくりしちゃった?」

「え、いえ、あ…」

「兄さん、真琴さんのこと、ホントに大好きなんだよ。神戸で凄く失礼なことしたんでしょ?真琴さんと話した前の夜、兄さんの泊まってる部屋に行ったんだ。そしたら、いつも堂々としてるのに、肩を落として普段とは全く違った兄さんがいた。どうしたんだろうって思ってたら、素敵な女性に出会ったけど、気持ちが空回りして、結局傷つけてしまったって、めちゃくちゃ落ち込んでたんだから。兄さんにあんな面があるなんて知らなかった。完璧な兄さんしか見たことなかったから」

「そういえば、洸平さん言ってましたよね、お兄さんは非の打ち所がないって」

「うん、だから凄くびっくりしたし、嬉しかった」

「嬉しかった?」

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