「好き」って言ってよ!
「…店長、大丈夫ですか?」

「…大丈夫じゃなさそうだね」

樹里と哲郎はお互いの顔を見あわせると、息を吐いた。

青葉とのデートから3日が経っていた。

ほうきを片手にぼんやりと空を見つめている奈帆に、周りはどうすればいいのかわからなかった。

「正直、店長があの調子だと仕事にならないんですけど」

奈帆の様子に樹里は辟易としていた。

「ちょっと、何があったのか聞いてみるよ」

哲郎は樹里から離れると、奈帆のところへ歩み寄った。

「奈帆ちゃん」

哲郎に名前を呼ばれた奈帆はハッと我に返った。

「えっ…ああ、どうしたの?」

そう聞いてきた奈帆に、
「何かあったの?」
と、哲郎は聞き返した。

「何が?」

質問を質問で返してきた奈帆に、哲郎は呆れることしかできなかった。
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