君がたとえあいつの秘書でも離さない
 
 すると、私が寝た瞬間に彼が起きて、子供部屋に通じる寝室のドアを閉めてしまった。
 
 「え?匠さん……ドア」
 
 「うるさい」

 そう言うと、私に覆い被さり、宣言した。

 「忍の時間は終わりだ。この後は俺の時間だ。本当はさっきも俺の時間だった。特別に譲ってやったんだ。今度は絶対にあっちへ行かせない」

 すごい勢いで私の身体を自分の方へ引き寄せ、あっという間に彼の中へ引き込まれる。
 
 「あ、ああ、匠さん、ちょ、ちょっとだめ。そんな強くやらないで、ねえ……」

 「うるさい、遙。俺に集中しろ。口答えできないようにしてやるから、覚悟しろ」

 匠さんが直也さんと違って甘えん坊じゃないなんてことは全くなかった。

 恥ずかしいから皐月には言えないけど、男の人ってこういうところが大きくなってもあるのよね。

 愛されてるのは幸せだから、今は彼のことに集中する。

 お母さんを忘れさせてね、私の旦那様。
 
 fin.
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