乙女戦隊 月影 〜恥じらいの戦士〜
「夏希!」

あたしと九鬼が、校門をくぐるとすぐに、夏希がいた。


苺から、蛇が生えているという異様な外見をした魔神がいた。

夏希は、無数の蛇に絡み付かれていた。

「ぬるぬるするようお!」

夏希は、あまりの気持ち悪さに泣きそうになっていた。

「うちの生徒に、なんてことを!」

九鬼が、あたしより前に出た。

「私は、魔神ヘビイチゴ!乙女ソルジャーよ!この場で死ぬがよいわ」

ヘビイチゴは、蛇を飛ばしてくる。

九鬼は蹴りで、蛇を叩き落とすと、

「いくわよ」

「う、うん!」

気持ち悪いけど、やるしかない。

あたし達は、乙女ケースを突きだした。

「変身!」



「え!?」

あたし達を追いかけて来た加奈子の目の前で、乙女ソルジャーに変わる。


「闇夜の刃!乙女ブラック!」


「恥じらいの乙女レッド!」

あたし達は、ヘビイチゴに向かって、突進する。

ブラックは速い。

ヘビイチゴの表面の穴から、体毛のように生えている蛇達の攻撃を、すべてかわすと、夏希に絡み付いている蛇の束を、手刀で切り裂いた。

「大丈夫?」

そのまま、夏希を抱き抱えると、ブラックはジャンプした。

唖然としている加奈子の前に、着地すると、夏希にまだ絡み付いている蛇の破片を払った。

「真弓…」

加奈子は、乙女ブラックになった九鬼を見つめた。




「きゃあ!」

「おのれええ!」

腹いせなのか…すべての蛇が、あたしに絡み付いた。

ものすごい力で、締め付けると、蛇達は舌であたしの全身を舐めまわした。

「き、気持ち悪いよお〜」


「レッド!」

九鬼は、あたしに駆け寄ろうとしたけど、どこからか闇に紛れて現れた下っぱ達に囲まれた。

「な、何よ!これ」

加奈子は、全身黒タイツで、棍棒を持った下っぱを見回した。

「チッ!」

ブラックは、夏希と加奈子を背にしながら、下っぱと対峙した。



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