神殺しのクロノスタシスⅤ〜前編〜
「…」

シュニィは、無言で俺とベリクリーデを、交互に見つめ。

「…うふふ」

意味ありげに頷き、そして微笑ましいですねと言わんばかりに笑った。

おい、何だその笑顔は。

何の笑みだよ。

「おい、ちょっと待てシュニィ。今何で笑った?」

「はい、大丈夫ですよ。分かってます。分かってますから」

「何をだよ…!?」

絶対誤解してる。絶対ろくでもないこと考えてる。

シュニィまで…何を分かってるって言うんだよ…!?

「…ジュリスさん」

シュニィは、にこにこと笑顔で言った。

「…何だよ」

「産休育休は、遠慮せず取ってくれて大丈夫ですからね。安心してください」

「はぁぁぁぁ!?」

分かってない。やっぱり何も分かってないじゃないか。

子持ちにも優しい職場で、その点では評価に値するが。

俺には無縁の制度に決まってるだろ。

そんな予定はない!

「待てシュニィ。誤解だ。お前。皆誤解をしてる」

「さて、それでは会議を始めましょうか」

「話を聞いてくれ。頼むから…!」

…俺の、必死の嘆願も虚しく。

結果、誤解の種を増やしただけなのたった。

畜生。
< 634 / 634 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:2

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

神殺しのクロノスタシス7〜前編〜

総文字数/442,306

ファンタジー424ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
神殺しのクロノスタシスシリーズ、第7弾前編です。 別作品の「神殺しのクロノスタシス外伝集」に登場したキャラクターが出てくるので、そちらを先に読んでいただくとスムーズに話が分かります。
神殺しのクロノスタシス〜外伝集〜

総文字数/536,718

ファンタジー562ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
神殺しのクロノスタシス外伝集です。 本編には(あんまり)関係ありません。 時系列はバラバラ。出てくるキャラもバラバラですが、ジュリス×ベリクリーデのお話が多いです(作者の趣味)。 あくまで妄想外伝なので、世界観がちょっと行方不明気味です。 おやつを摘まむ感覚でどうぞ。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop