カラダダケの関係に依存していた私の話
付き合っていればそのうち好きになれるかも、と安易な気持ちで付き合い始めたのがきっかけ。


結局好きにはなれなかったが、ときめきを感じる瞬間があったのは確かだった。


それでもしばらくすると慣れが生じ、彼氏には何も感じなくなっていた。


そのタイミングで別の人から告白をされ、言い方は悪いが乗り換える形で私はまたときめきを楽しんだ。


あとはこの繰り返し。


自分を好きにさせることできたという達成感が癖になり、辞められなかった。


辞めたいと思っていなかった。


彼氏を頻繁に変える私を見た一部の人には距離を置かれていたが、不思議なことにほとんどの人の私に対する態度は変わらなかった。


面白半分でそばにいる人もいたし、私の他の面を好いてくれてそばにいる人もいた。


先に繋がらない幼い恋愛だからということもあったかもしれない。


体の関係はそのうち覚えていったが、まだ彼氏としかその道を通ってこなかったので可愛い付き合いだったと言い張りたい。


しかし歴代の彼氏やその周りの人、沢山の人を傷つけてきた事は事実だ。


だから可愛い付き合いと言う表現は適切ではないのかもしれない。


ただ、あの時の状況に合う良い言葉が見つからないので、そういうことにさせておいてほしい。




八方美人を駆使しての付き合いは、高校を卒業するまで6年間ほど続いた。






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