カラダダケの関係に依存していた私の話

家族、病院との別れ




 迎えた18歳の冬。


お金を払ってまで勉強したいことがなかった私は、進学よりも就職を選んだ。


第1条件は社員寮があること。


むしろそこにしか重きを置いていなかった。


成績は学年一位で先生からの評判もそこそこだった私は、無事内定を掴み取った。


良かった。


これで家を出ることができる。


ストレスを抱えたせいで睡眠障害を患い、出席日数がギリギリで進級できるかすら怪しかった高校も、やっとの思いで卒業した。


やっと…やっとだ。


「もう父と暮らすことは無いので、大丈夫だと思います」


10年間お世話になった精神科の先生からも卒業した。


私が実家を出る日の父は相変わらずぶっきらぼうで、また余計な一言を言った。


「これでせいせいするな」


本当は寂しがってくれている。


本当は心配してくれている。


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