カラダダケの関係に依存していた私の話
夜景が好き。


車の運転が好き。


ホラー系は苦手。


辛いものより甘いもの。


お酒もタバコもギャンブルもしない。


そして、自然と恋愛の話になった。


彼は童貞だと言った。


嘘だと感じた私は、彼に続いて嘘をついた。


「1人だけだよ」








彼はアパートの階段を登り、角部屋の鍵を開けた。


一人暮らしの男の子らしく、中は少し散らかっていた。


「そういえばさ、連絡先交換しておかない?」


彼がそう言ってくれたことで、次もあるのだとほのめかされた気がして嬉しくなった。


彼は私にQRコードを差し出した。


「この名前なんて読むの?」


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