カラダダケの関係に依存していた私の話
進展と秘密
彼と別れて家に戻ったあと、私はNにメッセージを送った。
"近々会えない?"
いつものように電話ではなく、直接会って報告することを選んだ。
唯一本当の私を知って、それでもなお支えてくれた人。
Nには終わりを直接報告するべきだ。
それがせめてもの誠意だと思った。
私たちはまた、以前彼が激白をしたあの坂道を歩きながら話をした。
「ちゃんと終わりにしてきたよ」
「そっか。頑張ったな」
「褒めてくれるんだ」
「そりゃユキからしたら結構な進歩だし。
それからはどう?
やっぱりその人と会えなくなるの寂しい?」
「それはあるかな。
でも前よりは寂しいって思うこと少なくなったし、もしまた戻りたくなっても我慢する」
我慢できる気がした。