敏腕外交官は傷心令嬢への昂る愛をもう止められない~最上愛に包まれ身ごもりました~
「離れている間に忘れたのか? 俺がどれほど美来を想っているか」
「それは……」
「忘れてるなら、思い出させるまでだ」
妖しく目を細めた彼にぐっと手を引かれ、連れ込まれたのはビルとビルの隙間。
大人ふたりがやっと通れるくらいの狭いその場所で、おもむろに私の腰を抱いた叶多くんが、私の後頭部をがっちりつかんで、いきなりキスを仕掛けてきた。
驚いて瞬きを繰り返す私に構わず、叶多くんはすぐに舌を差し込んできて、深い口づけへと進んでいく。
「んっ、ふぅ、ん……」
まだ明るい昼間なのに、こんなところで、密着しながらの濃厚なキス……。羞恥と背徳感で、頭がどうにかなりそうだ。
ようやく与えられた息継ぎのタイミングで乱れた呼吸を整えていると、甘い目をした叶多くんと視線が絡む。
もっとしようと誘っているような眼差しに、鼓動がますます暴れる。
「叶多くん……あとは、帰ってから……」
「わかってる。……いや、わかってないか」
言ってるそばから唇を啄まれ、甘い吐息が漏れる。
一度抱き合ってしまったら離れたくなくなる。キスをしたらもっとだ。
その気持ちは私にも嫌と言うほどわかるけれど。