敏腕外交官は傷心令嬢への昂る愛をもう止められない~最上愛に包まれ身ごもりました~
励ますようにそう口にしても、叶多くんはまだ複雑な表情をしている。
どう話せばわかってもらえるのか、しばらく考えても上手い言葉が見つからず、私は思い切って自分から彼の顔を両手で包み込み、唇を合わせた。
離れても、絶対にあなたへの気持ちは変わらない。
そんな気持ちを伝えるように、触れるだけの長い長いキスを続ける。
「変わらないな、八年前と」
唇を離し、お互いに息をついたところで、叶多くんがぽつりと呟く。
「……出会ったときのこと?」
「ああ。あのときも、きみはその屈託のない明るさと前向きさで、俺の心に光を灯してくれた。俺が外交官の夢を叶えられたのは俺の実力だとさっききみは言ったが、決してそれだけじゃない。美来がくれた心の灯が、ずっと人生の道標になってくれたから……俺は夢を見失わずにいられたんだ」
「叶多くん……」
自分がそれほど彼の人生に影響を与えていたとは思いもよらず、胸に熱い感情がこみあげる。