チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!


と、茉由ちゃんが先輩をグッとにらんであたしの声を中断した。


「いいじゃん、べつに。盗み聞きじゃなくて、この場合は、堂々聞き?」


先輩は明るくチャラッと笑って、左の耳たぶを少し触った。


「それに先輩はやめてよぉ。茉由ちゃんは、俺の幼なじみでしょ?」


「私は好きで朝陽くんの幼なじみをしているわけじゃありません。仕方なくです」


「って、ほんと昔から俺には冷たいよね。茉由ちゃん、もしかしてツンデレ?」
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