Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
——強くならなきゃ……!
二度とこんなふうに遼太郎を傷つけてしまわないように。
そもそも、12歳も年下の遼太郎の恋人になるのならば、最初から覚悟をしておかなければならないことだった。遼太郎が飛び立って行ってしまうことに怯えているようなら、遼太郎を好きでいる資格はない。
もう大人になったとはいえ、遼太郎のみのりを想う気持ちは高校生の時と同じで純粋なままだ。教師だったみのりを恋慕った遼太郎にとって、みのりの言葉は絶対的とも言える意味合いを持つ。
だから、みのりの思っている以上に、遼太郎はみのりの言葉を深く受け止めているはずだ。
無くしたら死んでしまう。
それほどに思っている一番大切なことを、みのり自身に侵害されそうになったのだから、混乱するのも当然だった。
お湯の中で悶々としていると、考え事が次々と浮かんできて尽きることがない。
と、その時、浴室のドアが開いて、遼太郎が顔を覗かせた。
「……先生?」
みのりはハッとして、遼太郎に視線を合わせる。
「ん?どうしたの?」
お湯に浸かっていたので、涙はうまく誤魔化せてるみたいだ。