Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
——それなのに、俺ってヤツは、起きてからもヤってしまったし……!
そのせいで、みのりは朝ごはんも食べられずに、仕事へ行かなければならなくなった。
遼太郎はいささか自己嫌悪に陥りながら、自分のパンツを布団の中から見つけて、それを身に着けた。
それから、ふと自分の胸に残るほのかに赤い跡に気がつく。それがみのりの唇に塗られていた口紅だということは、すぐに分かった。さっき抱きつかれたときに、付いたのだろう。
同じようなことがあったことを、遼太郎は思い出した。
体育大会の時だった。騎馬戦で負傷した遼太郎を、みのりが介抱してくれたことがあった。あのとき、救護テントでみのりがつまづいて、遼太郎の胸がそれを受け止めた。今と同じようにみのりの口紅が胸に付いていて、それに気づいた時、遼太郎の全身がカッと熱くなった。あの感覚を、今でもはっきり思い出せる。
まだ、みのりへの気持ちに気がつく前だった。だけど、もう既に好きになっていたんだと、今なら分かる。