Rhapsody in Love 〜二人の休日〜




「……!!」


OBと遼太郎と二俣、三人は一様にギョッとして言葉もなくジッと見つめる。
みのりはポーズを取り直して、そのままなんとか20秒間を耐えきった。

三人は同時に安心してため息をつく。


「……うーん、まぁ、大丈夫そうだけど。一時的とはいえ意識が消失してるから、念のため、今日は安静にして、出来るだけ一人にはならないように。激しい頭痛がしたり、気分が悪くなって吐いたりしたときは、迷わず救急車を呼ぶこと」


OBがそんな判断を下し、注意することを伝えると、みのりも神妙な顔つきで頷いた。


「みのりちゃんはもう帰った方がいい。遼ちゃん、みのりちゃんを送っていってやれよ」


二俣の言葉に、みのりと遼太郎は顔を見合わせる。
気が利く二俣は、遼太郎がみのりと二人きりになりたがっていることを、当然のように察していた。


「……そんな、一年に一回のOB会なのに、途中で帰るなんて、遼ちゃんに悪いわ」


と、みのりが顔を曇らせるのなんてお構いなしに、遼太郎は帰る準備を始め、二俣はそれを手伝っている。


「みのりちゃんの荷物は俺が取ってくるから、遼ちゃんは自分のことやって」


「ふっくん。ボールやロープ、片付けといてくれる?」


「おう。チビっ子が遊んだ後に、片付けとく。ボール15個だろ?」



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