Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
夜が明けようとしている中、ひっそりと見えるあの場所で、今もみのりは眠っている。あの安らかさをこれからもずっと、どんなことがあっても守りたいと思う。
東の方から明るくなりかけた青みがかった空は、晴れ渡っていた。
遼太郎は目を閉じて、早朝の冷たく澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
そして、目を開く。
「よし!」
遼太郎は一声発して自分を鼓舞すると、リュックを担ぎなおして力強く歩き始めた。
Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
- 完 -