Rhapsody in Love 〜二人の休日〜


『かわいい』と言われて、みのりが嬉しがることはあまりない。遼太郎が12歳も年上のみのりのことを『かわいい』というときは、だいたいドンくさいことをしでかしてることが多いので、みのりの表情には訝しさが漂っていた。


「どんなことしてても先生は可愛いけど、先生がイクとき、ぎゅーって力を込めて俺にしがみつきながら、『遼ちゃん』って呼んでくれるときが、一番可愛い……」


優しく笑いながら、そんなことを言ってのける遼太郎を見て、みのりは茹でダコのように顔を真っ赤にさせた。


確かに、遼太郎の表現は間違っていない。
遼太郎と繋がって達するとき、そのあまりの感覚の激しさに耐えられなくなりそうになって、いつも助けを求めるように遼太郎にしがみついてしまう。その時、自分が『遼ちゃん』と叫んでいるのか、どんな声を上げているのか、みのりには記憶がない。
それほど、遼太郎がもたらすものは圧倒的だった。

朝からそんな感覚を味わってしまって、みのりは現実を忘れそうになってしまう。


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