Rhapsody in Love 〜二人の休日〜
遼太郎が優しげな笑みを浮かべて、みのりに合意すると、みのりは思わず遼太郎に抱きついた。
「……!!」
悪路なので、古庄は前を注視して運転してるけど、遼太郎は古庄の目を気にしてたじろいだ。
「その子のこと、好きにならないでね?」
そして、みのりのその言葉にも驚いて、遼太郎からは言葉が出てこない。
「だって、その子はきっとまだ遼ちゃんのことが好きよ?いつもはずっと遼ちゃんの側にいるんでしょ?」
「それは、同じゼミにいるし、友達だから一緒にいることが多いけど……」
みのりはますます力を込めて、遼太郎を抱きしめた。
遼太郎は古庄の目を気にするよりも、今はみのりの不安を取り去ってあげることの方が大事だと思った。
「『好きな人がいる』って、先生のこともちゃんと説明してます。それで、先生とこうやって付き合うようになったことも、『よかったね』って言ってくれました」
「本当……?」
「本当です。先生にちゃんと言ってなくて、すみませんでした」
遼太郎がそこまで言葉を尽くすと、ようやくみのりは安心したのか、遼太郎の胸から顔を上げた。みのりの頬にきらりと光る涙を、遼太郎が親指で拭ってあげている。