Rhapsody in Love 〜二人の休日〜



——おいおい。俺がいるってこと、忘れてねーか?あーあ、目の毒だね、こりゃ。


古庄はバックミラーでみのりと遼太郎の様子をチラチラと確認しながら、ため息をついた。独り身で彼女もいない古庄には、ちょっと羨ましい光景でもあった。



そうしているうちに、古庄の車は目的の場所へと着いた。
かろうじて道の体をなしている砂利道が行き止まりになっている所から、山に分け入っていく小道が始まっている。


「さあ、ここからは歩きだ。整備されてない道だから気をつけて」


古庄が先頭に立って、山に入っていく。慣れている古庄は軽快な足取りだけれども、みのりはそれでなくてもこんな山道は苦手だった。遼太郎はみのりの後に続いて、みのりに気を配りながら歩いていく。


程なく、最初の目的地に到着した。
山道の脇の木立の中、枯葉の降り積もる所に
大きな石塔がひっそりと姿を現した。


「すごいわっ!こんな何もない所に、こんな立派な宝篋印塔(ほうきょういんとう)がっ!!なんでこんな所にあるんだろう?何か大事な所だったのかな?」


道とはいえない道を、よろよろになって歩いていたみのりのテンションが、いきなり爆上がりする。







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※ちなみに宝篋印塔はこのような石塔です。この写真は、どちらかというと小さいものです。物語中のものは、背丈ほどの大きい物を想定しています。
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