キミの居た世界は。
お父さんは、照れ臭そうに、
「…こちらこそだよ。
ここまで立派に育ってくれて…ほんとに……
ありがとうな、梓。
母さんも喜んでるよ。きっと。」

「……そうだね」
私は俯きながら弱々しく言った。

しばらく車を走らせていると、
なかなか進まなくなってきた。
「まずいな、渋滞だ…。」

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