キミの居た世界は。
渋滞……?

あぁ、みんな入学式だからかな…。
もうすぐ入学式始まっちゃう時間じゃない?

「お父さん、私ここで下りるよ。」
私はシートベルトを外した。

「え、俺、どうすればいい?」
お父さんは困惑してしまっていた。

「……そうだなぁ……。
私1人でも入学式は参加できるし。
お父さん、迎えに来てくれるだけでも…。」
私は頭をフル回転させたが、このぐらいしか思いつかないや。

「……何言ってるんだ。
大事な娘の入学式に参加しない親が
何処にいるか。」
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