というような感じで、時間だけが無駄に流れていくので、結局昨日タクシーで思ったように、実家の母に電話して来てもらった。



母は、急な入院の知らせに驚いていたけれど、夜11時に近いというのにもかかわらず、洗面器と油性ペンを持ってすぐに駆けつけてくれた。



徒歩圏内のマンションにして、よかった。



本当は、こんなことで実感したくなかったけど。



それにしても…―



さすが、母。



実にテキパキと準備をこなし、さっきまでの私の数時間は何だったのかというくらい、簡単に荷物をまとめてしまった。



そしてお風呂にも入って、ひと段落すると、



「ミオ、疲れた顔してるからもう寝なさい。お母さんも泊まっていくわね」



と言ってくれた。






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