「こんばんはー」



「お!リュウ、元気そうじゃん!」



「来てやったぞー」



口々に話しかけられたリュウくんは、ポカンと口をあけたまま、何もしゃべらない。



予想通りの反応。



やはり、彼らのことも覚えていなかった。



ベッド横に立っているお義母さんと、目配せをする。



そしてお義母さんが、リュウくんの肩に手を乗せて、ゆっくりと言った。



「リュウヘイ、みなさんのこと、わかる?」



その言葉を効いた4人は、一斉にお義母さんの顔を見た。



数秒の沈黙と、緊張が室内を駆けていった。





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