あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
しかもそのうちの4人はお金持ちだから父さんは少し萎縮してしまっている。
まあ唯一仲のいい幸希先輩の隣になると楽しそうに話していた。
父さんが楽しそうでよかった。
僕は楽しそうに話している2人の姿を見て口元が自然と緩んだ。
父さんはいつも仕事を頑張ってお金を稼いで僕を学校に通わせてくれていた。
本当にとても良い父を持ったなと我ながらに思う。
少ししてから幸希先輩がマイクを持って話し始めた。
「じゃあまずは……クリスマスプレゼント交換から!!」
クリスマスプレゼントはクリスマスの定番だよな!
でも……僕のはあまりいいものじゃないんだけどな……。
「プレゼントはシャッフルね!」
…だから入る前にプレゼントをお店の人に回収させてたのか!
僕はなるほどと頷いた。
「じゃあくじ引きで決めるよー!」
幸希先輩は一人一人にくじを引いてもらうと最後に自分の分を引き、「せーの!」という合図で僕たちはくじに書いてある名前を確認した。
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