あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
「…頭を上げなさい」
「……」
僕はゆっくりと上げた。
僕の目の前には頭を抱えている幸希先輩の父親がいる。
苦い顔をしていて顔を歪ませていた。
そして幸希先輩の父親は口を開き語り始めた。
──幸希先輩とその家族の話を……。
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