あの雨の日、橋から飛び降りようとしたのを助けてくれたのは"君"でした
笑っているはずなのに今まで見たことのない笑みだ……。
あやの先輩……何かあったのか?
それに…私と一緒にいてくれるならって…好きだとわかってるならなおさら僕は頷くに決まってるのに…。
「君も…私から離れてく?嫌いになったから」
「え…?」
離れる?嫌いになった?
なんだよ……それっ。
僕は……僕はあやの先輩のことが…っ!
「離れません!僕はあやの先輩から離れません!だって僕は…僕は……っ!」
言え!言うんだ!
あやの先輩のことが好きだって…。
「あやの先輩のことが……っ」
今度こそ言えそうだった。
言えそうだったのに──。
ドサッと何かが倒れる音が聞こえた。
「…あやの、先輩?」
目の前にはあやの先輩が立っていたのに居なくて…代わりにしてを見るとあやの先輩が倒れていた。
一瞬のことで何が起こったのか理解するのに時間がかかった。
「……あやの先輩っ!!しっかりしてください!あやの先輩!!」
あやの先輩は苦しそうにしていた。
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