極上イケメンと溺甘同居。 〜何もかも失った私が、イケメン建築士に毎日愛された結果。〜
水族館デートから早いことでもうすぐ同居してあと一週間で三ヶ月になった頃。
「楠村さん〜もうそろそろ、上がっていいですよ。旦那様、待ってるんじゃないですか?」
「ま、まだ旦那様じゃ……! でも、今日は外で夕食を食べることになってるから先に上がらせてもらうね」
「やっぱりラブラブじゃないですか? まだ、ってことは可能性はゼロじゃないってことですよね?」
私は美園ちゃんの言葉に苦笑いしながら「お疲れ様」と言って更衣室に入った。私は今日の夜のために用意した服に着替えると、メイクも整えて外に出た。優澄さんとは仕事の関係から駅前で待ち合わせになっていてそこへ向かう。
「……暖乃!」
職場のビルから出てすぐ、私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
その声は聞いたことのある声で、ずっと愛おしいと思っていた声。
「……っ……」
浮気をした元彼だった。彼は悪気もないような表情でこちらに向かってきて前のように名前を呼んだ。