極上イケメンと溺甘同居。 〜何もかも失った私が、イケメン建築士に毎日愛された結果。〜
水族館の中に入ると、関係者の家族なのか小さい子どもを連れた人やカップルなど様々な人がいて賑わっていた。こんなにたくさん人がいっぱいいるんだから色々な人が携わっているんだと思ったら感慨深くなる。
今までだって、私が何気なく遊びに行っている場所にもこんなふうに頑張ってくれている人がいたから楽しむことができるんだなぁって思う。
「……暖乃さん? どうかした?」
「すごいなぁって思って」
「……すごい?」
「優澄さんの仕事は、とてもすごいことをしてるんだって改めて思いまして……今までは、ただ“一級建築士”という言葉だけですごいなって思っていたんですけど、今日こうやって優澄さんの作った場所に来て見て本当にすごいなぁって思いました。優澄さんは、幸せを提供する仕事をしてるんですね」
本当に感じる。この空間が心から素敵なもので溢れている。
水槽の中で泳ぐお魚と、水草と、岩石と……それを照らす照明も全てが非日常の空間だ。
「それは、暖乃さんもじゃないかな?」
「え、私も?」
「うん。暖乃さんは、幸せになろうとする人たちの一歩を踏み出せるようにその一歩を与える仕事だろう? あまり、よく知られてない仕事かもしれないけど俺は素敵だと思う。きっと、暖乃さんに励まされて幸せをもらって幸せになるスタートを切った人も多いはずだし、それってとても素敵なことじゃない?」
「そうだと、いいです……ね」
「うん。だから、あの職業についてるからえらいとかすごいとかじゃなくて……どんな仕事でも、誰かを幸せにするためにしていることが多いんだしみんなすごいんだよ。でも、俺は、誰よりも暖乃さんが素敵だと思う。だって、好きな人がしている仕事が一番輝いて見えるのは仕方ないことだし」
優澄さんはそう言うと、微笑んだ。
その後は、この施設にある下の階にあるレストラン街に向かうとご飯を食べてお家に帰った。