【中】今さら、付き合いたいなんて。
「……そうですか。それじゃあ先生に言って代わりに来てもらいますね。俺も呼び戻す努力はしていたと、説明をお願いします」




八雲くんはぺこりと頭まで下げて、絶妙に気が抜けるセリフを言います。


思い出しました、あれは先生に言われて八雲くんを連れ戻しに行った時のセリフ……!

言われる側になると、こんな微妙な空気になるんですか?


上級生の2人も、毒気を抜かれたように私の手を離して、頭を掻きました。




「あぁ、ったく、萎えたわ……もういい、どっか行け、お前」


「こいつはやるから、先公は呼ぶなよ、面倒くせぇ」


「いいんですか? ご協力感謝します。それじゃあ行きましょう、山本さん」


「え、う、うん……」




すんなり解放されて、恐る恐る八雲くんの方へ行きます。

横を通っても、上級生2人は絡んでくることなく、無事に八雲くんと合流できました。
< 35 / 116 >

この作品をシェア

pagetop