【中】今さら、付き合いたいなんて。
掃除の時間と告白
「そこの2人、ちゃんと掃除してくれませんか。立ってるだけでは邪魔です」
「あぁ? うっせーな、命令してくんな」
「足下掃いてるしー。目ぇ悪いの?」
掃除の時間に窓際で芹香と話していると、八雲くんが近付いてきました。
注意される側だった八雲くんが注意してくるなんて、なんだか面白いです。
それを言うと、私も注意する側からされる側に変わっているのですが。
「掃除に参加する意欲は認めますが、それでは他の人の仕事を増やしています。叶希さん達はあのエリアをお願いします」
もちろん不良に気後れするはずのない八雲くんは、めげずに教室の隅を指さします。
芹香はイライラした様子で、八雲くんをギロッと睨みました。
「命令すんなっつってんだろ」