【中】今さら、付き合いたいなんて。
「きゃはっ、似合ってんじゃん。調子乗んなよ、優等生」
「……」
八雲くんが目を丸くしているのも相まって、随分と可愛らしい姿に変貌しました。
不良行為も楽しいですね。
私が芹香のもとへ行くと、八雲くんは乱れた髪を片手で直しながら、クラスメイトの皆さんに「凄いな」と言われていました。
八雲くんがクラスメイトの皆さんから尊敬を集めているなんて、誇らしいです。
「あいつに絡みたかっただけだろ、お前」
「何がー? 芹香の仕返ししてやっただけだし」
「ムカつくぞ」
「いてっ」
私は私で、半目の芹香にデコピンを食らってしまいました。
恋と友情の両立は難しいですね。
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掃除が終わった後、先生に呼び出しを受けてしまった芹香を待って、私は下校ラッシュが収まった階段の前にいました。
そこに、小さな足音を響かせて歩いてきたのは、部坂さん。
遅くまで教室に残っていたようです。