宮野くんに伝えたい想い~夢の世界から戻る方法は『好き』を伝え合うこと
 タブレットをいじってみる。
 私も家を建ててみようかな?

 小さくて、ピンクのお城みたいなのがいいな!

 宮野くんの家の隣に建てた。

「わっ! 可愛い!!」

 思わず叫びたくなるほどの可愛さ。

「とりあえず、家の中入ってみるか」

 まずはふたり一緒に可愛い方の家へ。

 わぁわぁ、わぁー!
 中もすっごく可愛い!

 ハートや花がいっぱいの壁紙。そしてキッチンやトイレ、家具までピンク色で……全部可愛い! 

 1階と2階、全部の部屋をまわった。

 それから宮野くんの家の中を見たり、タブレットをいじったりしていたらあっという間に夕方になった。

 私の家のリビングにあるソファーに座って休憩。
 
 お腹がすいてきたから、タブレットの画面の『食べ物』を押してみた。

「わっ! すごい!」

 レストランのメニューみたいに色々ある!
 カレー、スパゲティ、ハンバーグ、そしてデザート……。いっぱい!

「何? ご飯?」
「うん」
「俺も見てみるかな。ラーメンもある。ラーメンにしよ!」

 ささっと決めちゃう宮野くん。
 迷ったけれど、私はオムライスにした。

 テーブルの上をタブレットのカメラで写し『オムライス』を押した。

 出てきた!

「レストランみたいだな!」
「ねっ! 私も思った」

 4人用の食卓テーブルもあり、私と宮野くんは斜め向かいに座った。

「味も美味しいな」
「ねっ、美味しい」

< 10 / 64 >

この作品をシェア

pagetop