宮野くんに伝えたい想い~夢の世界から戻る方法は『好き』を伝え合うこと
 外に出た。

「本当に何もないね。ここから離れたら戻って来れなさそう。戻らなくても、鞄にタブレットも入れてきたし、また家を建てればいいかな?」

「俺、昨日食べ物とか出しすぎて、もったいないから戻りたいな。とりあえず……」

 宮野くんがタブレットで長くて細い棒がいっぱい入っている袋を出した。

「どうするのこれ」

「これを通り道に刺していって、目印にしたらいいかな?って思って」

「そっか、そしたら帰り、迷わないね」
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