宮野くんに伝えたい想い~夢の世界から戻る方法は『好き』を伝え合うこと
7月になった。
暑くてシャツと体が汗でくっつく。
今歩いているのは学校の通り道の坂。
暑さのせいでちょっと歩くだけで疲れて、坂がなんだか急な角度に感じる。
学校の登下校も、家が近い葵ちゃんと一緒。
「そういえばね、これ」
帰り道、葵ちゃんはそう言いながら、ふたつに折ってあった小さなメモ紙を開いた。手書きで地図が描いてあって、ひとつの星印も描かれていた。
「これね、前に言ってた、好きな人と結ばれる場所の地図。星の印ついてるとこがその場所だよ! お姉ちゃんに描いてもらっちゃった! あげるから、宮野くんと行っといで!」
そんなこと言われても、話しかけるのさえ出来ないのに、無理だよ……。
「う、うん。ありがとう」
無理っぽいけど、一応もらっておこうかな。小さなメモ紙だから、なくさない場所を考える。
カバンの中でしまえそうな場所。
とりあえずペンケースの中に入れておいた。
暑くてシャツと体が汗でくっつく。
今歩いているのは学校の通り道の坂。
暑さのせいでちょっと歩くだけで疲れて、坂がなんだか急な角度に感じる。
学校の登下校も、家が近い葵ちゃんと一緒。
「そういえばね、これ」
帰り道、葵ちゃんはそう言いながら、ふたつに折ってあった小さなメモ紙を開いた。手書きで地図が描いてあって、ひとつの星印も描かれていた。
「これね、前に言ってた、好きな人と結ばれる場所の地図。星の印ついてるとこがその場所だよ! お姉ちゃんに描いてもらっちゃった! あげるから、宮野くんと行っといで!」
そんなこと言われても、話しかけるのさえ出来ないのに、無理だよ……。
「う、うん。ありがとう」
無理っぽいけど、一応もらっておこうかな。小さなメモ紙だから、なくさない場所を考える。
カバンの中でしまえそうな場所。
とりあえずペンケースの中に入れておいた。