宮野くんに伝えたい想い~夢の世界から戻る方法は『好き』を伝え合うこと
先にドアを開けてそそくさと歩いていく宮野くん。
いつもは、隣にいるのに。
今私は、離れて後ろを歩いている。
やっぱり距離を感じる。
私の今の気持ち、彼に伝えたいな。
伝えて、もっと距離が離れてしまうならそれはそれで仕方ない、よね?
物々交換が出来る村まで行ける道をさっき新井くんが教えてくれた。
30分ぐらい草原を歩いていたら、きつねの耳が生えた人?たちが暮らしている村を発見した。
「あ、そっか……」
前を歩いていた宮野くんはそう言って振り向いた。
「小松、村の人との交渉頼むな! 俺、言葉分からないんだった」
「あっ、そうだよね……うん、頑張ってみるね」
頑張ってみるって言ったけれど……。
交渉なんてしたことないし、なんだか不安しかない。
「上手く出来るかな、わたし」
「大丈夫。小松なら、出来る」
自分から友達に話しかけるのだけでもいっぱいドキドキするのに。
知らない人に「この野菜と卵を交換して」って言うの、断られないかなぁとか色々考えちゃって、もっとドキドキする。
「がんばれ!」
突然宮野くんが私の頭をなでてきた。
「あ、ごめん。妹を応援する時と同じことしちゃった」
「ありがとう、宮野くん」
一気に緊張がほぐれた。
いつもは、隣にいるのに。
今私は、離れて後ろを歩いている。
やっぱり距離を感じる。
私の今の気持ち、彼に伝えたいな。
伝えて、もっと距離が離れてしまうならそれはそれで仕方ない、よね?
物々交換が出来る村まで行ける道をさっき新井くんが教えてくれた。
30分ぐらい草原を歩いていたら、きつねの耳が生えた人?たちが暮らしている村を発見した。
「あ、そっか……」
前を歩いていた宮野くんはそう言って振り向いた。
「小松、村の人との交渉頼むな! 俺、言葉分からないんだった」
「あっ、そうだよね……うん、頑張ってみるね」
頑張ってみるって言ったけれど……。
交渉なんてしたことないし、なんだか不安しかない。
「上手く出来るかな、わたし」
「大丈夫。小松なら、出来る」
自分から友達に話しかけるのだけでもいっぱいドキドキするのに。
知らない人に「この野菜と卵を交換して」って言うの、断られないかなぁとか色々考えちゃって、もっとドキドキする。
「がんばれ!」
突然宮野くんが私の頭をなでてきた。
「あ、ごめん。妹を応援する時と同じことしちゃった」
「ありがとう、宮野くん」
一気に緊張がほぐれた。