宮野くんに伝えたい想い~夢の世界から戻る方法は『好き』を伝え合うこと
そう言って宮野くんは、私の手を離し、気持ちを上手に伝えられるお揃いのブレスレットに触れた。
あれ? 夢の世界でもらったブレスレット、ふたりともついたまま? 服装とかはこの世界にいた時のに戻っているのに。私の腕にもついたままだった。
――それよりも今、ウソじゃないって言った?
「帰るためだけに言った言葉じゃない」
今にも吸い込まれそうな、強い瞳でわたしを見つめてきた。
「小松が、本当に好きだから、好きって言った」
「えっ?」
これって、また別の夢の世界なのかな?
だって、ずっと私は宮野くんに片思いで。
片思いなのが現実で――。
「ウソ……」
「ウソじゃない。俺は、小松が好きだ」
「本当に?」
「うん、本当だよ」
「これも、夢?」
「夢じゃないよ。元々学校でも小松のこと、ちょっとだけ気にはなっていたけど、夢の中で一緒に過ごしていくうちに、小松のことをどんどん好きになって……」
「ウソ……」
「俺ら気まずい雰囲気になるし、小松は新井と花の話とかで盛り上がって、ふたり仲良くなっていくし、色んなことに焦ってた……」
「ウソだよね……」
「ウソじゃない。いつの間にか、頭の中が小松でいっぱいになってた」
そう言うと、宮野くんは私の両手をぎゅっともう一度、握りしめてきた。
真剣な眼差しで見つめられた。
もしかして、私たちは、今、両思い?
あれ? 夢の世界でもらったブレスレット、ふたりともついたまま? 服装とかはこの世界にいた時のに戻っているのに。私の腕にもついたままだった。
――それよりも今、ウソじゃないって言った?
「帰るためだけに言った言葉じゃない」
今にも吸い込まれそうな、強い瞳でわたしを見つめてきた。
「小松が、本当に好きだから、好きって言った」
「えっ?」
これって、また別の夢の世界なのかな?
だって、ずっと私は宮野くんに片思いで。
片思いなのが現実で――。
「ウソ……」
「ウソじゃない。俺は、小松が好きだ」
「本当に?」
「うん、本当だよ」
「これも、夢?」
「夢じゃないよ。元々学校でも小松のこと、ちょっとだけ気にはなっていたけど、夢の中で一緒に過ごしていくうちに、小松のことをどんどん好きになって……」
「ウソ……」
「俺ら気まずい雰囲気になるし、小松は新井と花の話とかで盛り上がって、ふたり仲良くなっていくし、色んなことに焦ってた……」
「ウソだよね……」
「ウソじゃない。いつの間にか、頭の中が小松でいっぱいになってた」
そう言うと、宮野くんは私の両手をぎゅっともう一度、握りしめてきた。
真剣な眼差しで見つめられた。
もしかして、私たちは、今、両思い?