覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)
バスを降り、会社へと歩く道で、衣茉は白状する。
「すみません、課長。
私、実は、友だちとタピオカ屋さんに行って、はしゃいで写真を撮りました」
夢の中、あの森に住む謎のおばあさんがシチューを作りながら、
「あんた、嘘はいけないよ」
と衣茉を見据えて言ったのだ。
たぶん、八尋に内緒でタピオカ屋の写真を消してしまった罪悪感が心の何処かにあったから見てしまった夢なのだろう。
「そうか。
お前は、タピオカ好きだったのか。
じゃあ、今度一緒にタピオカ屋に行ってみるか」
――!?
と衣茉は衝撃を受ける。