覆面作家と恋せぬ課長(おまけ 完結しました)
それにしても、誰からの電話だったんだろうな。
ベッドに入り、目を閉じた衣茉はいろいろ考える。
「おめでとうございますっ。
あなたの小説が大賞に当選しましたっ」
って、電話だったとか?
いや、なんにも応募してないし。
そもそも、当選って、クジじゃないんだから。
実は課長のご実家からとか?
「おめでとう、衣茉さん。
八尋の妻に当選したわよ」
いや、妻に当選っておかしいし。
そもそも、偽装の恋人というか、結婚相手として行ってたし。
見合いじゃないんで、身上書置いてきたわけでもないから、千栄子さん、私の電話番号知らないだろうし。