愛という名の逆襲 ~Les Liaisons dangereuses~
熱愛
何かと、面倒なことになった…。

小鳥遊も淑子も、英語のクラスで一緒だから、嫌でも毎週顔を合わせなければいけない。

私と別れたことで、小鳥遊にとってはもう、しがらみもなくなった訳だ。

二人がどんどん近づいて、恋人になる過程を露骨に見せつけられるのかと思うと、気分が悪い。

しかし、私がどうこうできることでもない。

考えるだけつらいから、今夜はもう眠ろう…。

そう思った瞬間、けたたましく電話が鳴る。

「もしもし」

「あ、美嶺ちゃん。まだ起きてた?」

優からである。

「もう寝たいんだけど」

「淋しくない?添い寝しに行こうか?」
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