クールな救急医は囲い娶ったかりそめ妻に滾る溺愛を刻む【ドクター兄弟シリーズ】
ほかにも背中や頬に傷ができていて、こちらも処置してもらったため、全身包帯やギプス、皮膚保護剤でいっぱいになってしまった。


身寄りがいないと話したら、万が一急変したら対処できないからとひと晩の入院が決定した。

私の治療がひとまず終わると、天沢先生は手術が始まったという男の子のところに走っていく。
どうやら脳内に出血が見つかったようだ。

脳神経外科の専門医も呼ばれたようで、先生たちがなんとかしてくれると信じるしかない。


看護師に付き添われて外科病棟に移ったあと、待ち構えていた警察官から事情聴取を受けた。

といっても、あの男の子が道路に飛び出したところしか見ておらず、たいして役に立たなかったと思う。

ただ、あの子の両親と連絡が取れて手術室に駆けつけたと聞いて、ようやく役目が終わったとホッとした。

安心したからか、そのまま眠りに落ちてしまった。


「痛い……」


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